去る9月3日の銀座永井画廊ビルグランドオープンに際しては多くの方にご来廊いただき、また多数のお祝い、ご祝辞を賜り誠にありがとうございました。

　銀座新規オープン記念第二弾として、「早稲田の宝展」を開催します。

　私自身原点に立ち返り再スタートする意味で、母校早稲田中学、高校の歴史を振り返り、日本近代美術に大きな足跡を残された先輩画家たちの貴重な展覧会を企画しました。

　萬鉄五郎、中村彝、鶴田吾郎、曽宮一念、小泉清、内田巌。

　彼らは各々の立場で画家としての信念を最後まで貫かれました。早稲田在学中に培われた自由な在野精神の賜物とも言えるでしょう。その画業、作品はいま日本近代美術史上に燦然と輝いています。早稲田ゆかりの作品、各画家の代表作を一堂に展覧する本企画が、素晴らしい画家を数多く輩出した早稲田精神を再確認し、未来を展望する機会になることを期待します。

　また、地域、地方としての東京、地元東京を認識する機会であると同時に、東京発信の企画でもあります。同校同窓の皆様にはもちろん、それ以外の出身の方々にも改めてご自身の拠り所を見つめ直すきっかけになればとも思います。

　本企画につきまして、各画家のご遺族、早稲田中、高をはじめ、各作品所蔵先の皆様にはご了解を頂き、貴重な作品を快くご出品くださいました。ご支援、ご協力を頂きました関係各位に心から厚く御礼を申し上げます。

　展示作品は全て非売です。

　何卒ご高覧賜りますようよろしくお願い申し上げます。

【出品予定作品】

他計20点

永井画廊

永井龍之介(早稲田高校７６回卒)