主旨
現代中国を代表する巨匠胡偉画伯、弊廊では20年ぶり6回目の個展を開催します。
1987年国費留学生として来日、以後96年まで東京藝大平山郁夫教授のもと日本画研究に努められ、帰国後は中央美術学院で後進の指導にあたりながら、画業に勤しまれています。
弊廊では88年美術評論家河北倫明先生のご推薦で初めて個展を開催、以来東京藝大での研究成果をもとに、中国古代への深い造詣、厳しく雄大な自然に向き合う自身の感動をも包括した詩情、浪漫あふれる作品展を度々開催、多くの皆さまから絶賛されてきました。
現代中国において、アイデンティティをふまえ、中国と日本で培った絵画センスから生み出される胡偉芸術は、商業ベースを追う流行の現代アートではなく、中国4,000年の歴史という堅牢な土台の上に構築された揺るぎのない中国現代アートの象徴として高く評価されています。
かつて美術評論家米倉守先生から「将来の大器」と評されました。大器が一層研鑽をつまれ、いま美術史にその名を刻もうとしています。
今回の新作展はご来場者が歴史の目撃者になる貴重な機会になると思います。
多くの皆さまにご覧頂きたくご案内いたします。
永井龍之介