Exhibition

展示会

Shinya Fujiwara
藤原新也展
―天国を下見する僕―

会期

■2024年10月3日(木)- 19日(土)
10:00-18:00 会期中無休(最終日16:00まで)

【開催記念 トークショー(画廊)・対談(YouTube配信)】
◆藤原新也 トークショー
期日:10月5日(土)15:00~16:00
会場:銀座 永井画廊
定員:30名 [申込先着順]
※『作家によるトークショー』は、定員に達したため申込を締め切りました。

◆YouTube 動画『アート探求サロン』 〈対談〉藤原新也・永井龍之介
前編:9月27日(金)18:00~ 以降随時配信
後編:10月4日(金)18:00~ 以降随時配信


光の筆。

 1981年のことです。パソコンによって絵を描くことができるということを伝え聞いたわたしはたいへん興味を抱き、不自由な黎明期のデジタル画に果断に挑みました。
 以来ソフトの進化とともに絵もどんどん進化しました。
 それから43年後のいま、若い世代においてはタブレットやスマホを駆使し、絵を描くことはごく当たり前の生活の一部となっています。
そんな若い世代に老境にある私の描いたデジタル画を見せると「え、これがデジタル」と驚かれます。 まあそれもそのはず、私はデジタル画の開祖、つまり「デジタル仙人」なのです。
 その技術の蓄積は半端なく、肉筆画に勝るとも劣らない、いや肉筆画には描けない豊穣な絵を描くことができるようになったと自負しています。藤原新也の隠れた一面です。
 そういったパソコンによる絵画のひとつの到達点を肉筆画も交え、このたびの永井画廊での個展「天国を下見する僕」でお見せしたいと思います。
 ちなみに油絵のように重い“物質の消費”から解放されたこの“光の筆”によって描かれた「ピクセル画」は、地球環境の破壊されつつある今、きわめてエコであるとともに、次世代のあるべきメディアだと思っています。
 そして実はこの“光の筆”はその重力のない軽さのゆえ、天国(あの世)を描くのに最も適した方法論でもあるのです。

藤原新也

主旨

 藤原氏は1970年代から写真とエッセイの著作「インド放浪記」「東京漂流」「メメント・モリ」など話題作を次々発表、社会に衝撃を与え、以来時代、社会と向き合いながら写真、文筆、言論、書、絵画など精力的に表現活動を行っています。
一昨年、藤原芸術の集大成として開催された「祈り・藤原新也」(北九州市立美術館・世田谷美術館 2022-2023年)は大きな反響を呼びました。
このたび弊廊では2011年3月「藤原新也展-死ぬな生きろ-」以来2回目の個展を開催します。同展では四国巡礼88ヶ所の各写真とそれに添えた自筆の書作品88点を展示、作品は記録的完売となり、売り上げの全額(経費除く)は折しも起きた東日本大震災に寄附され、微力ながら弊社も協力しました。
本年3月に80歳を迎え、天国へ向かう準備段階に入ったと感じているそうです。
藤原氏が思う天国とは“暗さが全くない底抜けに明るい世界。” 酸いも甘いも噛み分けてきた達人が本展では至った至高の境地を絵画に託した作品を展覧します。
現代の文人画ともいえる藤原絵画、ギャラリーでの絵画展は36年ぶりというファン垂涎の貴重な企画展です。多くの皆様にご高覧賜りたくご案内いたします。

永井龍之介

出品作品

旧作から新作まで約30点

「天国を下見する僕」デジタル 2024年

 

「グランドマザー」デジタル 2024年 

ウェブマガジン「Cat Walk」で本作のタイトルを募集したところ応募された言葉がデザインされています。

メリーポピンズの魔法の言葉: “スーパーカリフラジスティック エクスピアリドジャース” 夢のある素敵なイメージになりました。

「夜の猿」デジタル 1981年

初めてのデジタル作品
まだiPadなど無い時代に制作された画期的絵画です。 ポスターなどにも使用されています。

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