会期
■2022年7月12日(火)-7月29日(金)
10:00~18:00(最終日16:00まで)
7月23日(土)・24日(日)休廊
[7月17日(日)・18日(祝・月)は開廊]
「意識・無意識」は、
私が創作中の状態である。
私は作品制作で、「和紙」を支持体として作ることが多い。
長年に渡って、紙の上で創作することで、紙の特性(柔靭性、浸透力、活用)に対して経験を蓄積してきた。紙 の独特な属性を活かして創作の中で十分に発揮している。
墨、色、水などの絵画の材料を使って、紙との融合させながら、お互いが滲入拡散し、浸透する過程において、自由に無意識的な操作の中で、偶発的に 新しい意味 を得る。偶然に現れた画像は、潜在意識の中、充実した感覚を引き起こし、私を興奮させながら、思考の空間を与えてくれた。
私は絶えず経験と見知らぬ間を歩き続けた。
絶えず深く入り込み、否定しながら探求していく。充実そして見知らぬ感覚を徐々に改善し、視覚化する。この過程は、完全に意識的と無意識的な状態で行われる。
意識的と無意識的の間は、弁証の関係であり、同時に相互作用している。長い間この二つの間を遊離しながら、自然に周囲、身の回りの物、像、色に敏感になることを身につけた。これらのものは、生活の細かい部分から蓄積された。
それは意識的に観察され、長期累積され、最終的に、無意識的に絵の中に反映される。
30年余り、多元化の日本人文的な環境で過ごし、非常に豊富かつ多元的な芸術体験があった。各種の芸術言語の興味を持たさせられた。水墨に対する深い悟りを捨てず、同時に墨と色などの材料の関係を絶えず探求している。時代の発展に伴い、芸術言語の境界線はますます曖昧になり、どのように理解し、墨と色の融合を完備させるかが、私のスタイルであり、永遠に悟り、探究する話題である。
里 燕
現代水墨の精華
銀座永井画廊
東洋的絵画の意義を模索し、現代水墨にも注目しています。
昨年、里燕さんの作品を初めて紹介され、その美しいモダン抽象画に魅せられました。力強い線で山水を描く中国、微妙な濃淡で風土を描く日本、それぞれ特徴的な水墨画の伝統を押さえ、その正統な継承者として後進の指導にあたりながら、感性豊かな色彩センスで描く彩墨画「有意無意」
シリーズは、“現代水墨の精華”です。
ザオウーキー、篠田桃紅らをも彷彿させる洗練された東洋美の極みといえる作品展、多くの皆様にご覧頂きたくご案内いたします。
展示作品
紙本彩墨作品 約20点
「結・1」 93 × 74 cm 紙本彩墨 2022年
「蓮」 50×48㎝ 紙本彩墨 2012年
「彩」 76×64㎝ 紙本彩墨 2018年
「空間」 77×66㎝ 紙本彩墨 2021年
LI YAN