Exhibition

展示会

「“版画の国ニッポン”を代表する20世紀巨匠版画家たち」シリーズ第二弾

長谷川潔・駒井哲郎
師弟展

会期

■2022年2月8日(火)※–2月26日(土)
10:00 -18:00 日曜休廊
※会期について2月8日(火)スタートに変更となりました。

主旨

 「“版画の国ニッポン”を代表する20世紀巨匠版画家たち」シリーズ第二弾です。
 在仏60年の長谷川は、ドライポイント、エッチング等の技法で“一木一草に神が宿る”視点から自然を描き、また古典技法マニエール・ノワールを独自に復活、深遠な漆黒を背景にした宇宙的表現など、清澄、品格の高い作品で、日本、フランスを中心に高く評価されています。
 駒井は10代で銅版画を志して以来、幻想的、詩情あふれる作品を生み出し、1950年代国際的な賞を次々に受賞、日本を代表する銅版画家として活躍され多くのファンを得ています。
駒井はフランス留学以来、尊敬する長谷川と深く交流、長谷川芸術のエキスを自らの作品に継承しています。
 デューラー、レンブラント以来の西欧の伝統と日本的繊細な感性がマッチした、いわば洋の東西を止揚した洗練された二人の珠玉の作品展をいま改めて多くの皆さまにご覧頂きたく、本展を企画しました。

永井龍之介

作家プロフィール

長谷川潔(1891-1980)

KIYOSHI HASEGAWA

1891
横浜生まれ 麻布中学卒
1918
渡仏
フランスで様々な銅版画技法を取得
特に古い銅版画技法マニエール・ノワールを復活、芸術性表現を高めた
1926
サロン・ドートンヌ版画部会員
1935
レジョン・ドヌール勲章
1964
フランス学士院芸術アカデミー会員
1966
フランス文化勲章
1972
フランス国立貨幣賞版鋳造局から北斎、フジタに次いで日本人三人目の肖像メダルが発行される
1980
パリで逝去 享年89才
ルーブル美術館、京都国立近代美術館、横浜美術館、町田市立国際版画美術館 他多数収蔵

駒井哲郎(1920-1976)

TETSURO KOMAI

1920
東京生まれ
慶應義塾普通部 東京美術学校(現・東京藝術大学)卒 春陽会
1951
第一回サンパウロ・ビエンナーレ コロニー賞受賞
1952
第二回ルガノ白と黒国際版画ビエンナーレ 優秀賞
1954-55
フランス留学
多摩美術大学、東京藝術大学教授歴任
数多くの銅版画家を育てる
1976
逝去 享年56才
世田谷美術館(福原義春コレクション)、横浜美術館、埼玉県立近代美術館、町田市立国際版画美術館 他多数収蔵

長谷川潔「林檎と葡萄」

16.4×28.2㎝ マニエール・ノワール 1931年

駒井哲郎「『新潮』1972年 11月号表紙」

16.2×16.9㎝ モノタイプ

長谷川潔「野の花 小さなコクリコ」

23.8×19㎝ ポワントセッシュ 1930年

>駒井哲郎「教会の横」

15.7×11.1㎝ エングレーヴィング・ドライポイント 1955年

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