会期
■2023年9年20日(水)-30日(土) 日曜休廊
10:00~18:00 [最終日15:00まで]
主旨
日頃から“はじめて見たと思える美”との出会いを求めています。
一年前、黒沼さんと出会い、寄生虫をモチーフにした絵画の画像を初めて見た時、寄生虫が見た事のない美しさに昇華していて、新鮮な感動を覚えました。
東京藝大大学院卒業後、しばらく作家活動から遠ざかっていましたが、「目黒寄生虫館」で目にしたサナダムシの標本の美しさに魅せられ、その体の構造をレース編みで再現することを思いついたそうです。
画家にとって最も大事なことは、何故描くのか。モチベーションです。
寄生虫への想いを絵画に託し、そのモチベーションから生まれる新しい美の創造者となられた黒沼さんに敬意を表します。柔らかく繊細でユーモアもある作品約20点の展示空間は胎内をも想起させます。
未知の美の魅力を体験して頂きたくご案内いたします。
永井龍之介
内なる海-飯島魁博士に捧ぐ-Our Inner Sea-Tribute to Dr. Isao Ijima
H200×250×25cm mohair yarn, cotton thread, velvet
動物学者・寄生虫学者の飯島魁(1861-1921)が研究したサナダムシや海綿動物・六放海綿をテーマに、標本写真を基にレース編みで忠実に再現。
2011年-最初に制作展示
(ゲーテ・インスティトゥート東京・在日ドイツ大使館)
2015年-標本数を増やして展示(MaruseB1Gallery)
Mayumi Kuronuma