Exhibition

展示会

Tasuku Kawano

―没後20年―
河野 扶展

会期

■2022年5年6日(金)-21日(土)
10:00~18:00 日曜休廊

• 尚、5月14日(土)14:00~15:00は 画廊の夜会(銀座ギャラリーズ主催)5/27(金)に合わせて 「近代・美術まず銀座から」シンポジウムYouTube撮影を行っています。
「―没後20年―河野扶展」はご覧頂けますが、その時間ご来場者の皆様にはご不便をおかけしますことをあらかじめご案内申し上げます。

主旨

『面壁九年』
 河野扶の絵画を前に、約1,500年前中国の禅僧達磨が洞窟の壁に向き合い座禅を組み続け、九年目に悟りを開いたという故事を想起しています。
本物の芸術は、鑑賞者にとって拠り所であり人生の指針になり得るものです。 深遠、宇宙的であり、そのなかに光を見ることのできる河野の絵画は、その意義を理解する人にとって“面壁”となるのではないでしょうか。
12年前、東御市梅野記念絵画館において梅野隆様から紹介して頂いて以来、底光りのする魅力的な内容に惹かれてきましたが、このたびご縁を頂き、貴重な作品12点を展覧することになりました。
「さりげない絵を描きたい。無技巧の技巧…」「画面から如何に作意を取り除くか…」「茶室にかけて少しの違和感のない油絵を描きたい…」と絵画の真理を追究し、試行錯誤の末到達した独自の絵画です。
混沌とした現代において、河野芸術の意義がより一層深まっていると思います。 多くの皆様にご高覧賜りたくご案内申し上げます。
本展開催にご理解、ご協力を頂いた河野家ご遺族の皆様、東御市梅野記念絵画館館長大竹永明様、故梅野隆様以来ご縁を頂いている梅野家ご家族の皆様には改めて感謝を申し上げます。

永井龍之介


「黙示の壁」
1999 60.6×50.0cm

「形象3」
不詳 41.0 × 31.8 cm

「浮遊空間4」
1997 50.0 × 60.6 cm

河野 扶 略歴

Tasuku Kawano

1913
宮崎県高鍋町生まれ
1930
高鍋中学卒業 有田四郎に師事
1931
川端画学校入学
1935
京都第三高等学校理科甲類
京都独立美術研究所で須田国太郎の指導を受ける
1941
東京大学理学部数学科卒業
1960-65
独立展出品
1970
渡欧
1978-
浅川画廊企画・主催で度々個展開催
1996
すどう美術館、多摩美術大学付属美術館で各個展
2002
東京で没 享年88才
2013・
2021
東御市梅野記念絵画館で各回顧展

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