会期
■2021年12月8日(水)–12月18日(土)
10:00 -18:00※(※12月11日(土)は17:30まで)
日曜休廊
主旨
二度失われた絵画術、古代ローマ以来のエンカウスティーク(蜜蝋)を 現代に生かす第一人者である赤木とその弟子張が、オンリーツーの二人三脚で 独自の技法を世界へ未来へ発信する貴重な展覧会です。
熱によって溶かされた色を使わない蜜蝋の陰影表現に魅せられ、しっとりした 濡れ色のマチエールから現れる妖しく幻想的な女性像、山水図で異彩を放つ赤木。 師の跡を追い、水墨画にも通じる表現で温故知新の絵画を目指し、 生来のユーモアから生まれる曼荼羅シリーズで注目される張。
二人の思いが込められた熱気あふれる展示を通して、 ひとつの絵画技法の意義を共有して頂ければ幸いです。
永井龍之介
作家プロフィール
Norimichi Akagi (Nuchi)
Zhang Yuanyuan
赤木範陸(瓊血)「フローラ ―春の女神―」
F60 エンカウスティーク、金箔/麻布 2021
張 媛媛 「邯鄲の金鯉枕」
F30 エンカウスティーク、金箔、岩絵具/麻布 2021