Exhibition

展示会

木下晋 初の自伝「いのちを刻む」
刊行記念展

会期

■2021年2月15日(月)-27日(土)
10:00~18:00 会期中無休

主旨

 最後の瞽女、ハンセン病元患者などをモデルに人間存在の根源を問う鉛筆画で知られる作家初の自伝刊行を記念した展覧会。
本書では波乱万丈の人生、画業を通して出会った人々の様々な在り方など、見方によっては重くなるテーマが軽やかにユーモアにあふれた表現で語られていて、作家のお人柄そのままに爽やかな読後感でした。
各絵画作品にも同様の印象を持っていましたので、改めて木下芸術の意義を多くの皆様に知って頂きたく、弊廊では2013年以来2度目となる本展開催に至りました。
パーキンソン病を患う妻を描き、画像が本書カバーに掲載されている「願い」を中心に、貴重な初期油絵、近作鉛筆画など人間味ある展示空間で、各作品と向き合いながら、人間とは、芸術とは、深く静かに沈思黙考する機会として頂ければ幸いです。 
 是非ともご高覧賜りたくご案内申し上げます。

永井龍之介


いのちを刻む-鉛筆画の鬼才 木下晋自伝

著者:木下晋
編著者:城島徹
発行所:藤原書店
初版:2019年12月31日
≫出版社書籍紹介ページ

「願い」
鉛筆 133×204cm 2019年

作家プロフィール

木下 晋

SUSUMU KINOSHITA

1947年
富山市生まれ、高校中退。
 
17歳で自由美術協会展最年少入選
麻生三郎、瀧口修造、本間正義らと知遇を得る。
現代画廊洲之内徹に認められる。
1981年
渡米、帰国後鉛筆画を始める。
 
最後の瞽女と言われた小林ハル、ハンセン病元患者で詩人桜井哲夫、
谷崎潤一郎「痴人の愛」モデル和嶋せいなどをモデルとする作品、
山形注蓮寺「合掌図」等。
 
東京大学工学部建築学科講師、武蔵野美術大学客員教授、
金沢美術工芸大学大学院教授など歴任

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