Exhibition

展示会

千住博 展
最初の「ウォーターフォール」シリーズの一作
シリーズ史上の最高傑作 特別展示

会期

■2020年6月1日(月)-6月26日(金)
11:00-18:00 土・日休廊

作家からのメッセージ

■本展に向け、新美術新聞4月1日号での展覧会紹介記事に、千住博先生から開催の意義を寄せて頂きました。
"1995年の滝に寄せて―今なぜ95年の滝を特別公開するのか" 千住博
いまの社会状況だからこそ、人を導く力のある本物の芸術作品に、多くの皆様に触れて頂きたいと思います。

千住 博関連ページ

 ■アーチスト紹介
千住 博 Store

「ウォーターフォール」 
岩絵具、紙 162.1×112.1cm 1995年

主旨

  「千住博展」を開催します。
 ヴェネチアビエンナーレ東洋人初の名誉賞受賞以降、"瀧のセンジュ"として大ブレイクしているシリーズの原点となった作品を中心とした個展です。
 昨年本作を入手し、その旨を千住先生にお伝えしたところ、本作はシリーズ史上最高傑作とのお墨付きを頂きました。内容、構成、サイズ三拍子揃っています。
 1988年頃からハワイを拠点に制作を始め、1993年にニューヨークのギャラリーで発表された、キラウエア火山をモチーフとした「フラットウォーター」全16作(150号〜500号)が評判になり、ヴェネチアビエンナーレへの推薦が決まりました。推薦者は本シリーズをヴェネチアに出品することを想定していましたが、千住先生は新しいモチーフで勝負したいという意気込みで、生まれたのが、「ウォーターフォール」シリーズです。
 ハワイの大自然と向き合い、貫之、芭蕉の詩歌から触発され、天啓の時にいたり、"水が流れたら流れたままに美を見いだす"(「笈の小文」)自然の美しさをそのままに絵画に置き換え"岩絵具が流れたら流れたままに美を見いだす"(「花実相兼」花と実、内容と技法が合致した時に最高の美が生まれる)、「ウォーターフォール」誕生の瞬間です。
 日本人のアイデンティティーと今を生きる地球人として感性が合致して生まれた本作からは、作者の新鮮な感動、みずみずしい思いも伝わります。
 千住先生とは1994年以来お付き合いが続き、これまで6回個展を開催しましたが、この度、貴重な作品を入手出来たこともあり、2011年軽井沢千住博美術館開館記念展以来の個展開催を決めました。
 本展では、1996年に初めて展示させて頂いたオリジナル銅版画6作(各限定30部 車木工房)も展示します。

永井龍之介

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