女子美アートセレクション展によせて

2016年5月に企画開催した、女子美OGから選抜した77名による「‒百花繚乱‒ 百人のバラ展」はバラエティに富んだ華やかな展覧会になりました。
このたびはそのなかから絵画5名、彫刻2名の計7名をセレクトした「女子美アートセレクション展」を開催します。世代も、表現方法も異なるさまざまなメンバーの組み合わせですが、鑑賞者がそれぞれの立場から五感が刺激されるような新鮮なグループ展になったと思います。
花々の妖しい魅力を描き視覚を誘う新井苑子さんのロマンあふれる幻想世界。
みずみずしい生命の息吹をやさしく見守る堀内洋子さんの作品に耳を澄ませば大地の鼓動が聞こえてくるよう。
女性像を通してさわやかな風、希望の光を感じさせる柏原花子さんのすがすがしい彫刻群。
カラフルな立方体が響き合い、楽しく遊べる童心に戻れるような快感を与えてくれる遠山香苗さん。
母となり、子供たちへの思いをますます愛しく実感を込めて表現し続ける高あみさん。
生き物たちの独特の存在感を前に、思わず触れ、嗅ぎたくなる欲望を引き出す池田巳奈さん。
現代女性の内面の強さ、したたかさをユーモアを持って描き、えもいわれぬ魅力を放つ菅野静香さん。
多士済々の個性的な作品群を前に、私たちは非日常空間を体験することでしょう。

永井画廊　永井龍之介

展示概要