高田保雄のヨコハマ
4月25日(火)-7月31日(月)

作家より

ヨコハマシリーズの最初の絵は、煉瓦倉庫の焼け焦げた扉から始まります。
無惨な姿を描いておきたかったのです。建っているものが何も無くなった焼け野原は余りにも悲しくて描くのをやめました。
ニューグランドホテルは、家族で何か良いことがあると出かけたり、小学校の友人も近所にいたので、あの周辺は懐かしい場所でホテルの前の山下公園は良い遊び場でした。
私の母校関東学院中等部の建物など、次第に増えてきた手元の作品を見ながら、戦後のヨコハマの小さな歴史を描いている様な気がします。
いろいろな絵を見ながら、海水と油の混ざった港の匂いを感じて頂けたら幸いです。

髙田保雄

高田保雄”ヨコハマシリーズ”によせて

髙田先生は、簡素な構図、緊張感ある時空間表現で、凛とした佇まいがある“花”、空気感、臨場感にあふれた“風景”、など清澄で品格ある絵画を描き続けてこられました。
それは卓越した技量だけでなく、自己の孤独と真摯に向き合う長く深い経験から 生み出された、静かで清らかな熟成された美の世界であり、古今東西の名画にも通じます、 なかでもライフワークである“ヨコハマシリーズ”は別格です。
生まれ育った土地への深い愛情にくわえ、肉親までも巻きこまれた横浜大空襲の つらく悲しい思い出。
そこには拠って立つ場を描くことだけではなく、戦争を二度と起こしてはいけないという、 強いメッセージがこめられ、残った横浜を描かなければならないやむにやまれぬ 特別な意思が凝縮しています。
将来にわたって多くの人々が横浜と言えば本シリーズを想起すると同時に、 平和を希求する時代精神をも体現した象徴的な名画として語り継がれることでしょう。

永井画廊 永井龍之介

展示概要

展示会場 ヨコハマ グランド インターコンチネンタル ホテル
〒220-8522 横浜市西区みなとみらい1-1-1 TEL:045-223-2222
会  期 2017年4月25日~7月31日
協  力 ヨコハマ グランド インターコンチネンタル ホテル
企  画 永井画廊 東京都中央区銀座8-6-24 河北新報ビル5F

※本展は展示販売です。ご購入希望の作品がありましたら幣廊までお問い合わせください。
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髙田保雄のヨコハマ

髙田保雄のヨコハマ
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展示場所 タイトル サイズ 制作年
1Fロビー 雪の煉瓦倉庫  30P 1970年代
  山手教会の秋  30F 1970年代
2F 英国領事館  30F 1970年代
  ニューグランドホテル北の窓   30M  1975‐78年
  山下公園の朝  20F  1970年代
  山下公園の薔薇  20F  1970年代
2Fフランス料理
「アジュール」
フランス山  30M  1970年代
  港のレストラン  20P 1970年代
  山手教会  15F 1970年代
  英国領事館(入口)  15F  1975‐78年
30F ボラード  12F 1960年代
  朝の港  12P 1960年代
  ニューグランドホテル
「マッカーサーの部屋」
 10M  1960年代
  英国の船会社  10F 1975‐78年
  煉瓦倉庫の扉  6P 1975‐78年
  港の見える丘公園  10F 1975‐78年
  みなとみらい  12F 1980年代
  フェリスの石段  10M  1960年代
  正金銀行玄関  30M 1975‐78年
  記念会館 65.2×22cm 1960年代

高田保雄プロフィール

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