2017年9月1日(金)-9月30日(土) 11:00~19:00 日曜・祝日休廊
日時 | 9月2日(土) 15:00~17:00 |
会費 | ¥1,000 |
定員 | 50名 |
司会 | 永井龍之介 |
日時 | 9月9日(土) 15:00~17:00 |
会費 | ¥1,000 |
定員 | 50名 |
司会 | 永井龍之介 |
※事前予約制 TELまたは、メール・FAXからお申込みください。
メール・FAXからお申込みの場合、お名前・ご連絡先・参加日・参加人数をご明記の上、担当:清谷までお送りください。
TEL | 03-5545-5160 |
FAX | 03-5545-5180 |
info@nagai-garou.com |
ハンス・クルージー(1920-1995)の遺作のなかから厳選した作品
約20点の展覧です。
1980年頃からドイツ語圏を中心に、数百円で売られていた作品に数万円以上の値段がつき、各地のギャラリー個展で次々に完売、以後一躍現代アートシーン注目の的となったハンス・クルージー。
スイスチューリヒに孤児として育ち、長じて路上で花を売りながら生活、55歳で独学で絵をはじめ、安価な用紙、ボール紙、包装紙などにガッシュ、フェルトペンなどで身近な人物、小動物、牧場風景などをテーマに数多くの作品を遺されました。
それらは、自身も自然と一体化し、野に咲く花や木に棲む鳥たちの存在と同様に、自然のなかからぽっと生み出された無垢で野生のままの“生の芸術”であり、まさに自然体で作為を感じさせず、囚われのない“アールブリュット”の真髄が凝縮しています。3年前に初めて接した時感じたことは、アートに国境はないということでした。地球に生まれた同胞が生み出した愛らしくユーモアに溢れ、共に楽しく遊べる脱俗の世界は、日本の愛好家の皆様にもご理解頂けるものと思います。
美術史上、税関吏ルソー、郵便配達夫シュヴァルらにも連なる路上の花売り男クルージーは、20世紀前半スイス アールブリュットの三大巨匠ヴェルフリ、ミュラー、アロイーズを継ぐ後半を代表する最重要アールブリュット作家と位置づけられ、1995年没後、多くの遺作がスイス、フランスなどの美術館に収蔵されています。
2011年ザンクト・ガレンの銀行での個人コレクション展示即売会で、95点の作品に総額49万6千スイスフランの値がつき、また同年、クルージーの故郷の州が136点の作品を25万スイスフランで公的コレクションとして購入し、話題になりました。
このたび貴重な展覧会開催の機会が得られましたこと、時代も国境も越えて私たちに素敵な作品を遺してくれたハンス・クルージーと本展開催にあたり、ご協力、ご尽力を頂きました宮脇豊氏に感謝を申し上げます。