「卓上の向日葵」油彩 12P
髙梨 芳実
(1954‐)
今月の一点
永井: 髙梨さんの作品は存在感がありますね。白日会展などで拝見しても。
髙梨: でも、普通の絵ですよ。
永井: 普通の絵なんだけれど、白日会の他の絵とは何か違う。
髙梨: 調子に乗っちゃいますけど、普通に見えなきゃおかしいと思っているんです。それはバランスの問題だから。でも自然の再構築だし置き変えだから嘘が多いんです。できれば大きな嘘で「あら、そっくり」と言わせたいですね。
永井: まあ、イリュージョンですからね。
髙梨: だから、静物なんかでも風景だと思ってセットしています。具象の場合はモチーフの持つ、物の意味あいを引き受けちゃうんです。ところがその意味あいを手の中で遊んじゃうと物語になって造形が細くなるんです。
ぼくは意味あいを消すというか減らすタイプ。
「美術の窓」2010年9月号
髙梨芳実・永井龍之介スペシャル対談
より抜粋

