2019年3月5日(火)-20日(水)
11:00~19:00 日曜休廊
★3月5日(火) | 17:00~18:30 オープニングレセプション |
深作先生の絵が大きく変貌、深化した。
これまで手術場面を描いた外観写実の絵は見てきたが、昨年9月初めて近作に接し、ベーコン、バルチュスらをも彷彿とさせる人間の深層心理に迫った現代叙事詩的作品の展開に目を見張った。変貌の理由を尋ねると、「これまでは常に飽き足らなさがあった。しかしある時からこうしたテーマ、モチーフが次々と生まれてきたのです」
自問自答を重ねながら画業に専心し、超一流の眼科医としてのキャリア、様々な人生経験を経て、自ずから発見、生み出された作品には揺るぎない強さがある。鑑賞者に応じて様々な想像をかきたてる懐深い作品を前に、個展開催を決めた。
そして「これだけの内容であれば公募展に出さなくていいのでは」と申し上げたが「公募-日本の絵画2018-」に応募され、大賞受賞となった。審査後、尋ねると「自分の絵の立ち位置がまだ分からない。いろいろな先生方の評価を聞きたかった」ということであった。大賞受賞記念展は2020年以後に行う予定だ。
美術界に新星誕生の予感がする。
永井画廊 永井龍之介