蔡國華は来日以来20余年日々研鑽を積まれ、画家人生の階段を一歩ずつ着実に上っている。
一時の流行に惑わされることなく、ひたすら絵を描くという毎日の繰り返しで、修行僧がかつ然と悟りをひらくのと同様に、ある日絵画の真をつかむ日が来るのではないか、と思わせる真っすぐな姿勢に好感を持つ。
絵を描くことで人と関わり、自分の存在を確認するという画家の作品からは、人との出会いの感動、新鮮な発見、思いが伝わる。そこには自ずからに国境、民族のアイデンティティを超えた人間同士の絆、親しみ、共感の大切さのメッセージが込められているように思う。
生涯のライフワークとして描き続けている「何来何去」をはじめ、「Expression」「願」の各代表シリーズを中心に新作を合わせて、テーマごとに各フロアを構成した展示空間になる。弊廊では初の個展、さわやかな蔡芸術の一端をご高覧頂きたい。
・「何来何去」(部分) 油彩 2002年~
・「Expression」 アクリル 1996年~
・「願」 アクリル 1997年~
・新作 計 約20点



蔡 國 華 展